2009年5月18日月曜日

野口吉昭『コンサルタントの習慣術 頭を鍛える「仕組み」をつくれ』



僕はこつこつ努力することが苦手だ。
テスト前に「全然勉強しなかったよ~」といって、本当に全然しなかったタイプだ。
わざとしなかったわけではない。
しようとしてもできなかったのだ。
「まだまだ時間あるから」
「やればできる子だから」
と高をくくってなめきった態度で直前まで過ごし、結局やる時間がなくなり、その結果成果がでなくても、
「こんなのできなくても別にたいしたことじゃない」
とうそぶいて、苦労から逃げてこれまで生きてきた。
その結果がこの有様だ。

熱しやすく冷めやすい。
何かに興味を持っても、努力を伴う過程に直面するとすぐに面倒になる。
したがって、できることしかやらない。
何かに挑戦するということがない。

本当はこれでいいと思っているわけではない。
天性の小賢しさだけでなんとか人並みの暮らしは維持してきたが、この先も通用するとは思えない。
努力して初めて得られる成果や達成感があることを知らないわけでもない。

しかし、これからはまじめにやろうと思っただけでできるくらいなら、これまでにとっくになんとかなっている。
それでは、どうすれば習慣が身に付くのか?

この本によれば、習慣とは「仕組み」である。
・目的、目標、手段を明確にし、
・現状を把握(見える化)してやるべきことを明確にし、
・やるべきことを確実に実行するために、前倒しで準備し(ランドセルサイクル)、
・それを愚直に継続する。
なるほど、説得力がある。

思えば今までの僕は、やることは頭の中だけでぼんやりと決め、準備はせず、三日坊主、という正反対のスタイルだった。
これまでに成功した数少ない例として減量があるが、あの時は目標こそ決めてなかったが、
・グラフによって「見える化」し、
・家の中でエアロバイクにすぐに乗れるようにしてあり(ランドセルサイクル)、
・朝晩毎日やっていた。
なぜ朝晩毎日できていたかというと、グラフで成果がわかるのが面白く、また、いったん習慣になると、やらないと不安になってくるからだ。
この本にも、「習慣とは、たとえば歯磨きのように、それをしないと気持ち悪い状態のこと」とある。
つまり、続ける苦痛より続けない苦痛が上回るようになって初めて習慣になったと言えるのだろう。

この本で重要なのは、この内容が書いてある第1章だけである。
47ページもある序章でながながと述べられている習慣の重要性など、なにをいまさらといった感じだ。
大事だと思っている習慣をどうにか身につけたいと思ってこの本を手に取っているのだから、そんなことはわかりきっている。
残りの部分には、「見える化」、「ランドセルサイクル」、「愚直に継続」のフレームワークを「主体的な行動力」が身につく習慣術だの、「人を動かすリーダー」になる習慣術だのに適用した事例が載っているが、多少強引で水増しの感が否めない。

しかし、習慣を身につけるために有効な「仕組み」が具体的が示されている点で価値はあった。
とりあえず、ヴァイオリン、ランニング、小説の執筆に適用し、生まれ変わって新たな人生を切り開いていきたい。

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