2009年5月1日金曜日

広告の真実



長崎港から五島列島中通島の鯛ノ浦港へ向かうフェリーの中で見かけた広告である。
昭和の臭いを感じさせるなんともレトロな図柄である。
イラストの車には、今ではあまり見られないフェンダーミラーとメッキバンパーが備わっている。
しかし、URLなどが記載されているところを見ると、最近作成されたもののようである。

イラストの車の車種は何であろうか?
一見すると三代目のトヨタ・カローラのようにも見えるが、フロントグリルにはダイハツのものらしきエンブレムが付いている。
ネットでいろいろ調べてみると、どうやらダイハツ・コンソルテのようだ。
https://gazoo.com/meishakan/meisha/shousai.asp?R_ID=854#
フロントライトの形状や、フロントグリルとバンパーの間に設けられた特徴的な開口部からみて間違いあるまい。
ダイハツ・コンソルテは、二代目トヨタ・パプリカの兄弟車で、ダイハツがトヨタと1967年に業務提携した直後、トヨタグループとなった第1作品として1968年から1977年に渡ってに発売された。
実に30~40年前の車である。
しかも、フロントグリルやフェンダーミラーの形状から見て、このイラストの車は最初期のもののようである。
こんな古い車がまだレンタカーとして現役なんて、すごいではないか!

しかしちょっと待って欲しい。
よく見ると広告には「レンタカー料金表(軽自動車)」と書いてあるではないか!
ダイハツ・コンソルテは、全長3645mm、全幅1450mm、全高1380mm、958ccのダイハツ製FE型エンジン搭載の小型乗用自動車であり、軽自動車ではない。
軽自動車しかないのに、あたかも小型乗用自動車が借りれるかのごとくコンソルテのイラストを載せるのは、虚偽広告ではないのか!?
それとも軽自動車の外装をコンソルテ風に改装して登録したものがあるとでもいうのだろうか!?
ここはひとつ株式会社五島産業汽船さんには猛省してもらい、広告と現実とを整合させるべく、ぜひともダイハツ・コンソルテを実際のレンタカーのラインナップに加えていただきたい!

もっとも僕はチャレンジャーじゃないので、そんな古い車絶対に借りないが。

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