英のSF作家、J・G・バラードさん死去
J・G・バラードさん(英国のSF作家)が、英メディアによると、19日、がんで死去、78歳。代理人によると、数年間がんを患っていたという。
30年、中国・上海生まれ。第2次世界大戦開戦後、家族とともに日本軍の捕虜収容所に抑留された。その体験をもとに書いた「太陽の帝国」(84年)は、スティーブン・スピルバーグ監督によって映画化された。主な作品に「結晶世界」(66年)、映画化された「クラッシュ」(73年)などがある。(ロンドン)
最近毎日ブログを書くという習慣から離れていたせいか、こんな重大なニュースについても書くのがすっかり遅れてしまった。
高校の頃夢中になって読んだ。
特に、創元推理文庫から出ていた60年代の『沈んだ世界』『燃える世界』『結晶世界』の破滅三部作や『溺れた巨人』などの短編集だ。
じわじわと崩壊していく世界の美しい描写にしびれた。
なすすべもなく巻き込まれていく主人公への強い共感。
しかしさすがに細部はよく覚えていない。
これを機会に読み返したい。
そういえば、一番有名であろう『太陽の帝国』は未読だ。
買う機会を逃して絶版になってしまったものもあるが、彼の死をきっかけに再販されるかもしれない。
こんなことでもないと読めない名作があるなんて、世の中どうかしてるよ。
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